【フィリピン・マニラ暮らし】30代後半からの不妊治療

フィリピンで仕事をしながらの不妊治療について書いています。

不妊治療(体外受精)に関して思うこと

約半年間で、人工受精を3回、体外受精(自然周期、1個ずつの採卵)を3回経験し、次の治療に進むことを伝えると、体外受精の低刺激周期を始めると言われました。

英語だと、Minimal Stimulation IVFと言います。

低刺激周期の治療に進むにあたり、いろいろネットを調べていたら、「日本の不妊治療は世界的にみて妊娠率が低い」という記事を見つけました。

ちょっとショッキングですが、けっして日本の不妊治療の技術が低いというわけではないようです。

日本では、「体に負担をかけない」「薬をあまり使わない」「なるべく自然に近い形」での治療が望まれる傾向にあり、体外受精でもまず自然周期・低刺激周期を選択する人が多いそうです。

この記事など:

日本の不妊治療が妊娠しにくい根本的な理由 | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 


一方欧米では、不妊治療となるとすぐに高刺激周期での体外受精に進む人が多く、治療の金額や体への負担は大きいものの、結果的に治療を行った人の全周期に対する妊娠の割合が高くなるそうです。(自然周期・低刺激周期で遠回りする人が相対的に少ないために)

※不妊治療関連記事や個人のブログなどいくつか読んで、私なりに解釈した内容です。

 

私自身を振り返ってみても、納得できる内容だと思いました。

仕事やプライベートと両立できるよう、なるべく体と家計に負担をかけない方法で治療を始めました。

人工授精を3回、体外受精(自然周期)を3回経験。

体外受精(自然周期)では、1回目は初期胚(2日培養)を移植したものの着床せず、2回目はそもそも採卵ができず(排卵していなかった)、3回目は採卵できたものの胚盤胞(5日培養)まで育たずに移植ができませんでした。

そして今後は低刺激周期に進むわけですが、遠回りせずにはじめから低刺激をやるべきだったのか、また今すぐにでも高刺激の体外受精を始めるべきなのか悩みます。

 

日本の友達に半年で体外受精に進んだと言ったら、展開早いね!と言われました。

私は日本の不妊治療事情はよく分かりませんが、高齢だったり、何らかの問題があって特別な治療が必要な場合を除き、基本的には、人工受精→体外受精というステップを、ある程度時間をかけて進んでいくようです。

 

私のこれまでの治療では、今の仕事では一応許容範囲の遅刻・半休で済みましたが(月5回くらい)、これ以上増えると、普通の会社員では両立が難しいなと感じています。

今はたまたま家とクリニックと会社がすべて徒歩圏なので、仕事との両立もできましたが、もしクリニックと会社が遠ければ、また外出やアポイントの多い仕事だったら両立は難しかったかもしれません。

また、治療の段階を進めると金額も上がるため、毎月払える金額でもなくなってきます。

 

初めてクリニックに行ったときに、もし25万ペソ(日本円で50万円以上)の体外受精を進められていても、その選択はできなかった気がします。

どこまで不妊治療をするか覚悟できていなかったこともあり、まず安価で簡単な人工受精というステップがあったからこそ、治療を始められたと思います。

 

そういう意味で、人工授精→体外受精(自然周期)→体外受精(低刺激周期)と順番にステップを進んでいくのは(各ステップであまり長く足踏みをせずに)、理にかなっているのかもしれません。

 

次回、体外受精(低刺激周期)について書きたいと思います。

 

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